総合情報誌RinRin Vol.238[立夏] 2020年5月

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- これが、 わたしの人生100年①
長い人生をより有意義に過ごす人々の 活動の実例をご紹介します。
事例編
事例 2
今号からは ﹁人 生 1 0 0 年﹂ を
前向きにとらえ積極的に取り組 す︒
事例 1
む人々の活動事例をお届けしま
小学校通学路で 見守りをするシニア男性
筆者の現役時代の同期の男性M
幼稚園 ・ 保育園で
︵神 奈 川 県 在 住︶ は︑ 定 年 退 職 後︑
子育て支援するシニア男性
地 域 貢 献がしたいと︑ 小 学 校の 登
校 時の見 守りを始めました︒今で
幼稚園や保育園での人材不足が
は︑ 子どもたちや親御さんたち︑ 学
問 題になるなか︑ 特 別 な 資 格が必
校の先 生からも信 頼を得て︑ 学校
要のな い補助職員としてシニ アの活
行 事に招 待されるまでになり︑ 毎
躍が求められています︒もちろん︑
回
日が楽し いと喜んで います︒
資 格が不 要 とはいえ︑ 最 低 限の 知
﹁昔は︑ 隣 近 所のおじい 彼 曰く︑
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識は必 要︒そこで︑ 筆 者 と 親 交の
さんが︑ 子どもが悪いことをしたら
人生100年の歩き方
第
ある団 体Aでは︑ 子 育てに必 要 な
叱ってくれたが︑ 今は︑ その文 化が
基本的な心構えやおむつの替え方︑
なくなってしまった︒ これをぜひ復
保護者 ︵子どもの母 親︶ への対 応の
活させた いと︑ 嫌われてもかまわな
仕方などの講習を実施して います︒
いので︑ 通 学 途 上で 見 守りを 始め
講習の受講者は男性が 割を占
た﹂ と目を輝かせて いました︒
めます︒子 育て支 援というと育 児
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ライフアドバイザー ・ 代に伝えたい 野島卓郎の 三世
経 験のある女 性が担うケースが多
解 決し 人 生100年 時 代には︑
か っ たのですが︑ 最近は男性の参加
なければならない ﹁ 地域課題 ﹂ が数
者が増 加︒仕 事を通じて長 年 培っ
多 く あります︒それら 課 題は︑ 国
てきたマネジメントや対 人 関 係 な
や自治体で解決するものだけでな
どのスキルが︑ 子どもと接する際に
く︑ 地元住民による自主的 ・ 積極的
も 活かされ︑ またそれが男 性の自
な活 動がなければ解 決できない課
信にもつなが っ て いるようです︒
題もたくさんあります︒地 域 社 会
また︑ 男 性の場 合は︑ 講 習 会を
でシニ アが活躍できる場が広がる い
受けた直 後︑ 自ら近 隣の幼 稚 園や
ま︑ 皆さんも活動に取り組んでみて
保 育 園 に一人で出 向いて︑ ﹁こんな
は いかがでしょうか︒
いできることはありませんか﹂ と積
漫画 : かなしろにゃんこ。
極 的に売り込み︑ 採 用されるケー
スが多いとか︒ こうした場 合は︑ ボ
ランティアではな く 職 員 として 雇
用 されて 給 与 がも らえ ︑ モチベー
ションも 違ってくるとい います ︒
一般社団法人高齢者活躍支援協議会 理事事務局長
講習を受けたのですが︑ 何かお手伝
青少年から高齢者まで幅広い世代に向 けて、 生涯現役社会 で暮らし活動す るための生き方について情報を発信。
野島 卓郎
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