総合情報誌RinRin Vol.237[立春] 2020年2月

- ページ: 21
- ※詳しくは P.22 をご覧ください。
宮崎県 大津信一 郎さん おやつを貰うときはいつもニコニコの「 ゆずちゃん」 。
大分県 徳田真弓 さん ︒ 我が家のお姫様﹁あずきちゃん﹂ おへそを見せて寝るのがお得意です︒ ▶
短歌
現代歌人協会理事 梅内美華子 選
俳句
俳人協会 轡田幸子 選
応募は こちらまで
対局の手の内は読め美濃囲い 妻と二人で秋の夜長を
春ですねすこし濃い目の紅をさす
福井県 貝川勉 さん
東京都 青柳富也 さん
︻評︼ 春の訪 れを 楽 し む 女 性の心 が ︑ 華 やぐ 化 粧に表れ
︻評︼ 妻と将棋をさす秋の夜︒﹁美濃囲い﹂ は飛車の位置に
ている ︒﹁ 春ですね﹂ の言 葉のやわらかさが 印 象 的 ︒
王将を移す陣形︒ 用語が効果的である︒
読 者 か ら の 投 稿 コ ー ナ ー
今ス グ 応募 !
村中で祝う赤ちゃん土俵入り 令和生まれの児も加わりぬ
熊本県
辞書めくる手に虫めがね秋の夜
富山県
松本恵智子さん
上島敬次さん
がり健康を祈願する︒﹁村中﹂ と ﹁令和﹂ が響き合う︒
︻評︼ 虫 め が ねと 辞 書 を 引 き 寄 せ ︑ 句 を 作 る 姿 が 目に浮
重子さん 岡山県 三 波 八 けると ♂は、カメラを向 ゃん」 こち 「こ 歳の 10 現在 。 ます ポーズをきめてき
埼玉県 荻島美和さん フェレットの「くうちゃん」は半目開けて爆睡中。
My Sweet Family
神奈川県 竹元正秋 さん ︒ ロングコートチワワの﹁レオ﹂ 海風が気持ち良さそう〜︒ ▶
福井県 土田裕 一 さん 我が 家のドロボー 猫 「ち この 顔にピンときたら ゃろ 」 110 番を!
心の詠み人
21
▶
▶
▶
▶
︻評︼ 神社に土俵があるのだろう︒ 赤ちゃんが抱かれて上
かびます︒ 分かりやすい言葉のならびと︑ リズムが良い︒
相棒の仲間が増える年の功 杖と補聴器拡大鏡も
北海道
旨そうな隣家の柿に目線あり
栃木県
山田和一郎さん
各務哲美さん
ずに ﹁相棒の仲間が増える﹂ と楽しむ作者の精神︒
︻評︼﹁そろそろ食べごろかな﹂ と︑ 通り過ぎる誰もが︑ 熟
︻評︼ 老いてゆくと体や動作を助けるものが増える︒ 嘆か
れた隣家の柿を眺めている︑ とても楽しい光景です︒
木枯らしは落ち葉舞い上げ元気よく しょぼくれるなと励ますように
埼玉県
沈黙も夫婦の会話根深汁
埼玉県
江口武夫さん
今井正博さん
ようにエールと受け取る作者︒ 捉え方が若々しい︒
︻評︼ 黙っていても心が通じ合う仲よし夫婦︒ 根深汁 ︵葱
︻評︼ 冷たい北 風 が吹 くと身を縮めてしまう が下の句の
の味噌汁︶ が日常の穏やかな時間と幸せを表現する︒
川柳
川柳研究社顧問 西來みわ 選
懸命に言葉をつなぐ手話の指 磯の香が先に戻っている我が家
京都府
熊本県
小濱春雪さん
高矢芳加津さん
︻評︼ 手 話での会 話 ︒﹁ 指 ﹂ の活 動によって言 葉 を 伝 えて
︻評︼ 我が家に帰りつくと︑ すでに磯の香が先に戻ってい
いる︒ 冒頭の ﹁懸命﹂ に︑ 日 々を生きる姿 勢 が伺えます︒
た︒ 磯の香と共に暮らす作者の実感句で川柳らしい表現︒
線香の匂い漂い母想う 人生の重み支えた靴の減り
富山県 大鋸谷茂喜 さん
山梨県 向山和明 さん
︻評︼ 仏 壇 に 供 えた お 線 香 ︒ 毎 朝 手を合わせて拝むと母
︻評︼ いつの 間 に か ︑ すっか り 磨 り 減っていた 靴 を ﹁人生
の思い出が蘇る︒ 母を想う心の動きが切なくも温かい︒
の重 みを 支 えていたのだ ﹂ と 感 慨 深 く 見つめている ︒
- ▲TOP