総合情報誌RinRin Vol.239［立秋] 2020年8月
- ページ： 21
- ※詳しくは P.22 を ご覧ください。
俳句
俳人協会 前田永子 選
川柳
川柳研究社顧問 西來みわ 選
開け放つ窓と言う窓風五月
愛知県
人生の疲れを見せる老いの顔
加納金子 さん
神奈川県
中村悦雄さん
︻評︼ 勢いの良い爽快な句︑ 窓を開けた瞬間︑ 五月の風が清々 応募は こちらまで
︻評︼朝ふと鏡を見ると︑ 映ったのは疲れた自分の顔︒
しく︑ 次々と窓を開けていく︒ コロナ予防にもなりますね︒
﹁人生﹂ を振り返り︑ 自分への愛しさを歌った句です︒
読 者 か ら の 投 稿 コ ー ナ ー
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▶ 群馬県 ▶ 大阪府 拾い猫の﹁ちこ﹂ ︒手作りの置物と一緒に 記念撮影だニャー ！
金井秀仁さん
雨も又色深めけり木の芽道
和歌山県
晴れ舞台何処にあったか巻き戻す
境谷かな さん
おやつをおねだりしている愛犬の ﹁もも﹂ ち ゃ ん ２歳 で す ︒
安原勝美 さん
北海道
各務哲美さん
︻評︼ 木の芽が解け日毎に緑を帯び今日は雨で 一 層美しい︒
︻ 評 ︼それは青春時代のことでしょうか？華やかな思い
木の芽の色が淡々と広がる静かな春雨の景色が見える様︒
出のページへと巻き戻してみた ﹁晴れ舞台﹂ への讃歌です︒
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辻待ちの車夫の煙草や梅雨寒し
北海道 いつも元気な「モモ」です。 このかじり木がお気に入り ♪
妻の酌今日の汗への利子をくれ
立川由実 さん
長崎県
吉田耕一さん
︻評︼鬱々とした梅雨寒に観光地で当てのない客を只々待
河合絵美さん
つ車夫の表情や所作が煙草の二文字から伝わ っ てきます︒
︻ 評 ︼ 力 仕 事 をしてくれた 夫への感 謝に︑ お 酒 が 夕 食の
膳に︒﹁妻の酌﹂ は︑ 汗への ﹁利子﹂ と歌いました︒
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天国に近き里とや桃の花
島根県
あわてずにゆっくりあゆむこの余生
森田佳代子 さん
愛知県
山梨県
向山美智子さん
︻評︼どんな所でしょう︒ 桃の花がその答でしょうか︒ 桃
今ス グ 応募 ！
源郷かと思わせる楽しさ︒﹁とや﹂ の曖昧さが良いですね︒
︻評︼ 転ばないように︑ 人様に迷惑をかけないように ﹁ゆっ
My Sweet Family
後ろ足出てますけど… 我が家の箱入り娘、 凪ちゃんです。
森本順子さん
心の詠み人
兵庫県
21
▶
くり﹂ あゆもうと決めた作者の心理が伺えます︒
▶ 長崎県
平野信幸さん
おやつとお散歩が大好きな甘えん坊の ケンタローです︒元気に長生きしてね！
短歌
現代歌人協会理事 梅内美華子 選
雑音で聴いたあの日の ﹁セイヤング﹂ 読まれた夜は朝まで眠れず
北海道
風温み新芽ふくらむ春山に 衣干すごと白鷺宿る
瀬戸英公さん
福岡県
中野義男さん
︻評︼ ﹁セイヤング﹂ は深夜放送のラジオ番組︒ 投稿した
︻評︼白鷺を遠目に見つけ白い衣のようだと喩える︒
ハガキが読まれた感激を回想︒ 熱くなったことが伝わる︒
小倉一首の持統天皇の歌を巧みにアレンジした︒
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通過する電車待つ間のふみきりで 向こうに妻がにこにこ見ている
山梨県
▶ 香川県 ▶
新緑のパッチワークに彩られ 山は静かに夏へと進む
落合恵美さん
今年のＧＷはステイホーム！ わが家の文鳥 めいちゃんと楽しく過ごしました〜
足立一男さん
笑顔︒ 偶然の出来事があたたかくスケッチされた︒
広島県
前田正夫さん
︻ 評 ︼ 踏 切 の 向こ う 側 に 妻 を 発 見 ︒ 妻も作 者 を 見つけて
︻評︼ところどころ色が違う山を ﹁新緑のパッチワーク﹂ に
たとえた点に感心した︒ 初夏から緑を深めてゆく山︒
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