総合情報誌RinRin Vol.236[立冬] 2019年11月

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- 熊本県 前田 美幸 さん 遊んでい ると 、 すぐ爪をたてるけ ど (笑 ) 可愛 い〜 「つ ゆちゃん 」 です 。
短歌
東京都 岡本 明子さん ウチの「おかっぱ娘」です。〜よろしく ワン〜
現代歌人協会理事 梅内美華子 選
俳句
俳人協会 轡田幸子 選
十年ぶり算盤はじけば馴染めずに 玉は動かず計算できぬ
埼玉県
原爆忌地獄知る木と知らぬ木と
茨城県 奥村雄治 さん
今井正博さん
︻評︼ 広島と長崎におとずれた忌日︒ 成長した樹々に ﹁あ
︻評︼ そろばんの玉をうまく動かせない指︒ 隔った時間と
の日を知っていますか?﹂ と静かに問う姿が悲しくうつ
衰えを実感したという︒﹁十年﹂﹁玉﹂ の語が効果的︒
読 者 か ら の 投 稿 コ ー ナ ー
ります︒
※詳しくは P.22 を ご覧ください。
ベビーカーに老犬乗せて日傘差す 酷暑の街の景にほほえむ
石川県
蟻の列倣して登校行儀良し
も
って ベレー 帽。と ってもらった 自 分 の 毛で 作 う? しょ 似合ってるで
純子さん 福島県 佐 藤
応募は こちらまで
今ス グ 応募 !
▶ 愛媛県
木村一良さん
喧嘩ばかりのクウ ︵猫︶ とリク ︵トイプードル︶ も︑ 寒い日は仲良し︒
大阪府
中川美穂さん
フクロモモンガのチーズ♀︒ ママが料理中は エプロンのポケットにいるの☆
My Sweet Family
心の詠み人
▶ 栃木県
松村和美さん
大好きな母を玄関でじっと待つ ﹁ぽんた﹂ ︒ いじらしくも︑ ちょっと笑えます︒
21
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吉田正則さん
埼玉県
清水仲雄さん
︻評︼ いまやペット を 人 間 並 みに世 話 す る 時 代 ︒﹁ベビ ー
︻評︼ お行儀よく︑ かわいい頭をならべて登校する小学生
カー﹂﹁日傘﹂ によって守る︒ やさしい視線を送る作者︒
たち︒ 立派だねと誉めたくなりますね︒ 微笑ましいです︒
坪庭に名前分からぬ花多し 比較要らない皆我が子なり
北海道
野も山も色濃くなりて夏に入る
島根県
森田佳代子さん
各務哲美さん
﹁皆我が子﹂ といつくしむ作者の心に感銘を受けた︒
︻評︼ 春から夏になりゆく ﹁山﹂ や ﹁植物﹂ を色 一 つで大 胆
︻評︼ さま ざま な 草 原 が 育つ坪 庭 ︒ 雑 草 と 選 別 しないで
に表現することに成功している︒ 堂々とした句ですね︒
並木路の若葉の下の木漏れ日に 毛虫 一 ぴきモコモコ歩く
福岡県
ほうたるが主役古里は賑やかに
愛媛県
花山昇さん
中野義男さん
か︑ これから登るのか︒﹁モコモコ﹂ に生命力がある︒
︻評︼ 子 ども達は長 靴 をはいて川べりを 歩き ︑ 竹 箒 をは
︻評︼ 木漏れ日に毛虫を見つけたという︒ 枝から落ちたの
らっては蛍をとる︒ 懐かしい ﹁古里﹂ が浮かんで嬉しく思
います︒
川柳
▶
川柳研究社顧問 西來みわ 選
故郷は葬祭だけとなりにけり 節約も我慢もあった昭和です
愛媛県
神奈川県
中村悦雄さん
花山昇さん
︻評︼ 年 を 重ね︑ 両親も友人も減り︑ 交 流 も 少 な く なっ
︻評︼ 節約︑ 我 慢 が 身 近な昭 和 ︑ 物がなくても人情深くて 興味深い︒
て葬 祭の時 だけの連 絡になる ︒ 句の背 景 に 寂 しさ がに
賑やかでもある︒ 懐 か しみ 惜 し む か ︑ 今を謳 歌するのか
じみます︒
飲みこんだ言葉わたしをほめてやる
広島県
ポケットへいつも初心を入れておく
湯浅博明さん
山梨県 加藤一郎 さん
︻評︼ わいわいと花咲くおしゃべり中︑ 何か言おうとして す︒
︻評︼ 未 来への夢 を 抱いたのは︑ いつの頃 だったのでしょ
グッとこらえた自分をほめる︒ 私も貴方をほめてあげま
うか︒﹁ポケット﹂﹁初 心﹂ の言葉 が新鮮に感じました︒
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