総合情報誌RinRin Vol.235[立秋] 2019年8月

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- 短歌
香川県 大西省 三さん ネコの 「ゆきちゃん 」 は、 家庭 教師? お兄ちゃんが 大好 きで 離れません。
現代歌人協会理事 梅内美華子 選
俳句
俳人協会 轡田幸子 選
施設にてライブのあとに握手する 強く握って離さない人
カンゾウの花咲き初めし流人塚
岐阜県 武山武司 さん
埼玉県 中浜清一 さん
︻評︼ この悲しい場 所にあっても︑ 作 者の心 を 咲 き 始 め た
︻評︼ ライブの後に歌手と交流︒ 握手の手を握って離さない 人を興味深く見つつ︑ その心に共感もするのだろう︒
萱草 (かんぞう )の花が癒したことでしょう︒
読 者 か ら の 投 稿 コ ー ナ ー
※詳しくは P.22 を ご覧ください。
▶ 鹿児島県 山田和弘 さん 愛犬 ﹁ニルス﹂ の誕生日パーティーです︒ 〜早く食べたいなぁ〜
さくら草群れ咲く陰にうずくまり 子うさぎ二羽が令和生き継ぐ
夏つばめ製糸場の空ほしきまま
ん 泳がず、 す。飛ば ず、 で 」 ん ちゃ 「アイ アイガモの 。 す で 物 動 上 すっかり陸
応募は こちらまで
大 輝さ 群馬県 伊東
今ス グ 応募 !
れおん
宮崎県 落合隆臣 さん
14
お母さんに顎をのせたら丁度良くて︑ 眠くなっちゃう︒
My Sweet Family
心の詠み人
1
21
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▶ 神奈川県 篠澤幸恵 さん 歳の子どもの日︒ 凛々しいね! ▶ 兵庫県 中川ひろえ さん シャルトリュー♂ 甘えん坊です︒ 歳のルシ︒ やんちゃで
埼玉県 清水仲雄 さん
栃木県 関民子 さん
︻評︼ 繁 殖 期のつばめが︑ 活 発に昆 虫を捕らえて巣へ運 ぶ 合せが魅力的︒ 新しい時代に託す思いを添えている︒
︻評︼ 色 鮮 や か なさ く ら 草 ︒ 仔ウサギの可 愛らしさとの組
様子と励ます作者の心情︒ 空の広さまで表現しています︒
街灯と月とに吾が身影二つ 揺れる思いを映すごとくに
飛びさうな鶯餅を掴みけり
茨城県 奥村雄治 さん
福岡県 中野義男 さん
︻評︼ 餡をくるんだ鶯色の餅菓子を ﹁飛びさうな﹂ と見て
︻評︼ 月あかりに街灯が加わって現代的な景色︒ 影が二つで きたことの発見に︑ 内面を重ねている情緒的な歌︒
取った描写が機敏であり微笑ましく思いました︒
園児らの家より大きチ ューリップ 画布い っぱいに赤白黄色
保育所の花壇にたけのこ顔を出し
兵庫県 久保光 さん
愛知県 加納金子 さん
︻評︼ 花と 一 緒 に 生 えた 筍 に ︑ 大 人も子どもも大 笑いした
︻評︼ 園児たちが描いた絵︒﹁家より大き﹂ の描写が良い︒ 幼 子のすこやかさ︑ 感心した作者の思いが伝わってくる︒
ことでしょう︒﹁顔を出し﹂ の表現が良いです︒
川柳
川柳研究社顧問 西來みわ 選
▶
女房を尻で見分ける潮干狩 譲ったら孫座らせるお婆ちゃん
広島県 湯浅博明 さん
兵庫県 福田好文 さん
︻評︼ 海に顔 向 け 潮 干 狩 りす る 女 性 達 ︒ しかし作 者は妻
︻評︼ お婆さんに席を譲りますが︑ お婆さんは︑ 連れていた ります︒
を す ぐ 見つけ ま す ︒﹁ 尻 で 見 分 け る ﹂ が 川 柳 ら しいユー
孫を座らせてしまいます︒ がっかりした作者の心情が伝わ
モア︒
初出社父は一言行って来い
占いの大器晩成待ち疲れ
長崎県 吉田耕一 さん
北海道 各務哲美 さん
︻評︼ 学 校 を 卒 業して︑ 初めて会 社に出 社 する 子への 一 言︒ ﹁行って来い﹂ に父の思いが籠められています︒
︻評︼ 大 器 晩 成 の 占 いを 信 じて 頑 張って き ま し た が ︑ 待
ち く た びれた 作 者で す ︒ 人 生 ま だ 長い︒ きっとこれか ら
です ︒
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