総合情報誌RinRin Vol.252[冬号] 2023年12月

- ページ: 20
- 忙 し い 状 況 か ら 抜 け 出 し、 余 裕 の あ る 時 期 を 迎 え る こ と が で き る で し ょ う。 こ れ ま で ま い
て き た 種 が 収 穫 を も た ら し ま す。 謙 虚 な 姿 勢 を 維 持 す る こ と で、 周 囲 か ら の 賛 同 も 得 ら れ
そうです。リラックスし、ほのぼのとしたお正月を過ごせるでしょう。
年 内 は 人 付 き 合 い が 忙 し く な り そ う で す。 マ イ ペ ー ス を 崩 さ な い よ う に 注 意 し、 年 末 年 始
は 自 分 自 身 を 癒 や し て あ げ る よ う に し ま し ょ う。 新 年 早 々、 タ イ ト な ス ケ ジ ュ ー ル に な り
そうですが、春の訪れとともに運勢もアップしていき、充実感を味わえます。
ま り 効 率 の 追 求 で す。 彼 ら に と っ て タ イ パ
はなんら特別なものではありません。
このようなタイパ志向は子育て世代や働
き 盛 り 世 代 に も 浸 透 し て お り、 彼 ら は 時 短
料 理 を 積 極 的 に 活 用 し た り、 話 題 の ビ ジ ネ
デジタルツールに慣れ親しんできたZ世代
界 で 使 わ れ て い た 言 葉 で す。 幼 い こ ろ か ら
と呼ばれる若者の一部やマーケティング業
」
タイパは「コストパフォーマンス(コスパ)
か ら 派 生 し た 和 製 英 語 で、 も と も と Z 世 代
を 適 用 す る こ と に は 疑 問 が 残 り ま す。 倍 速
た だ、 情 報 を 効 率 的 に 得 る た め の タ イ パ
は い い と し て も、 物 語 な ど の 鑑 賞 に タ イ パ
たりします。
クの倍速再生で効率良くインプットしてい
ス本などを要約サービスやオーディオブッ
は、 複 数 の 情 報 を マ ル チ タ ス ク で 効 率 良 く
視 聴 や ス キ ッ プ 視 聴 で は「 行 間 」 が 飛 ば さ
っているコンテンツを漏れなくチェックし
秘められた大事なものを見過ごさないよう
人 生 の 時 間 は 有 限 で す。 だ か ら こ そ 急 ぐ
の で は な く、 と き に 立 ち 止 ま っ て、 行 間 に
っ て き た 彼 ら に と っ て、 友 人 と の 間 で は や
て お く こ と は、 自 分 が 所 属 す る コ ミ ュ ニ テ
いなだとよし/ライター、コラム
ニスト、編集者。映画配給会社、
出 版 社 で の 編 集 者 を 経 て、独
立。著書に『映画を早送りで観
る人たち ファスト映画・ネタバ
レ ―コン テンツ 消 費 の 現 在
形』
(光文社新書 刊)ほか多数。
にすべきではないでしょうか。
稲田豊史 さん
でもあります。そのため、動画を倍速視聴・
スキップ視聴する人がほかの世代に比べて
多 く、 な か に は 音 楽 は「 サ ビ ま で 飛 ば す 」
と い う 人 も い ま す。 自 分 が 視 聴 す る 前 に 他
人 の 評 価 を 求 め た り、 ネ タ バ レ サ イ ト で あ
ら す じ を 読 ん で か ら ド ラ マ を 見 始 め た りす
るのも 、すべては「結論を早く知る」ため 。つ
今 回のナビゲーター
ィー内で話題に取り残されないための手段
れてしまうからです。
無駄を省いた先に何がある?
イ ン プ ッ ト す る こ と が 得 意。 加 え て、 S N
幅 広 い 層 へ と 広 が り を 見 せ て い ま す。
ォ ー マ ン ス( タ イ パ )
」を 求 め る 動 き が い ま、
食 品 な ど、 時 間 当 た り の 効 果「 タ イ ム パ フ
動画の倍速視聴や着替えずにトレーニン
グ で き る 時 短 ジ ム、 効 率 良 く 栄 養 が 取 れ る
乙女座
Sや動画配信サービスが充実するなかで育
TREND
EYE
Illustration _Yu Mori
獅子座
「タイパの実態 」
No.3
20
- ▲TOP