総合情報誌RinRin Vol.243[立秋] 2021年8月

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- さわこ 日比野佐和子 ひびの 眼科医、 アンチエイジングドクター として、 再生医療やアンチエイジン
アンチエイジング習慣
イキイキとした毎日を送るための習慣を教えてもらいます。
Vol.
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グ療法で第一線を走る研究者。 『最新医学で証明された最高の食 事術 』 (講 談 社) 、 『 オトナ女 子の 「 美肌 」 づくり百科 』 (ぴあ) など、 著書も多数。
アンチエイジングドクターとして活躍中の日比野佐和子先生に、
疲れを秋に残さない! 夏のダメージのリセットケア
肌だけじ ゃない ! 紫外線の悪影響
シミ、 シワ、 たるみなど、 さまざまな肌ダメージを引き起こすことで 知られています。 紫外線が最も強くなるこれからの季節。 強い紫外線は、 日焼けや
さらに、 近年の研究では紫外線が全身の疲労とも深く結びついて いることがわかってきました。 紫外線を浴びると身体の中で活性酸 素という物質が増加します。 細菌やウイルスの攻撃から体を守る働 胞まで傷つけてしまうことがあるので注意が必要。 日光の下で過ご
きもある活性酸素ですが、 過剰に増えすぎると自分自身の正常な細 したあとにシミができたり疲れを感じるのも、 こうしたメカニズムに よるものです。 このダメージが積み重なると夏の終わりの肌疲れや 夏バテにつながるので、 日常的な対策で予防することが大切です。
紫外線は、 あらゆる手段で徹底ブロック!
け止めク リームを塗り、 さらに日傘や帽子、 衣服などでブロッ ク しまし ょ 込まれます。 UV カッ ト機能のある眼鏡でしっかりとガードするのが おすすめです。 紫外線のダメージを抑えるために、 外的要因への対策として日焼
夏のお出かけは、UV カットスタイルで
服の素材
紫外線をもっとも通しにくい素材は ポリエステル。 通気性がよくないた め、 綿との混合素材を選んで。
服の色
紫外線をもっともカッ トする色は黒。 ただし黒は熱を吸収しやすいため、 青や緑がおすすめです。
う。 また、 意外と忘れがちなのが目の対策。 紫外線は、 目からも取り
夏の食生活が、 秋以降の 「 キレイ と元気」 のカギ !
り増えた活性酸素を除去するために、 抗酸化物質を積極的に摂りましょ う。 なかでも、 ビタミン A ・ ビタミン C ・ ビタミン E は、 身近な食材に豊富に含ま れる心強い味方。 組み合わせて摂ることでより効果が高まりますので、 サ 夏を元気に過ごすためには、 食生活も大切なポイントです。 紫外線によ
ラダなどで上手に食事に取り入れてください。
胃腸は冷えると機能が低下し、 必要な栄養素を吸収できなくなるなどして、 夏バテなどの原因になります。 予防のためには、 冷たいものを摂りすぎな いことはもちろんですが、 日ごろから腸内環境を整える食生活を心がける 食物繊維を意識して摂り、 内臓の働きを正常に保ちましょ う。
加えて、 夏に注意したいのが冷たいものの摂りすぎによる胃腸の冷え。
ビタミン A ビタミン C ビタミン E 発酵食品
レバー、 うなぎ、 鶏肉、 にんじん、 かぼちゃなど ト マト、 ピーマン、 キウイ、 グレープフルーツなど かぼちゃ、 アボカド、 アーモンド、 ごまなど ぬかづけ、 味噌、 キムチ、 ヨーグルト、 納豆など
ことがとても大切。 ぬかづけ、 味噌、 キムチ、 ヨーグルトなどの発酵食品や 夏の過ごし方は、 秋以降の 「キレイと元気」 に大きな影響を与えます。
ライフスタイルにひと工夫して、 気持ちのよい毎日を過ごしたいものですね。
イラスト: 堀川 波
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