総合情報誌RinRin Vol.241[立春] 2021年2月
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- を打ち立てる。 海外にも早くから挑戦し、 1989年にはアメリカで海外初勝
プインパクト、 キズナ、 キタサンブラックなど数々の名馬とともにビッグ
1969年3月15日生まれ。 170cm、 50kg。 京都府出身。 1987年3月1日に騎手
レースを制し、 「史上初」 「史上最年少」 「史上最速」 の名がついた数々の記録
利。 1994年には、 フランスで G1レースを制し、 JRA の日本人騎手として初
デビュー。 同3月7日に初勝利。 翌年、 菊花賞をスーパークリークで制して
G1初勝利をあげる。 以後、 オグリキャップ、 スペシャルウィーク、 ディー
みんなそう思うのではないでしょうか。 父も勝利した日本ダービーに勝つことは、 僕の子どものときからの夢でもありま した。 でも、 なかなか勝てませんでした。 やっ 10 と勝てたのは 回目 ( 10 年目) 。 それでも 早いほうだと思いますが、 日本ダービー や天皇賞など八大競走と呼ばれる大き なレースのうち、 日本ダービー以外のレー スはすべて勝利していただけに、 やっと 勝てたという想いが強かったですね。 子 どものときからずっと勝ちたいと想い 続 け て き ま し た か ら、 長年の夢がかなっ た!という感じはありましたね。
ですね。 特にヨーロッパ最大のレースの ひとつである 「凱 旋 門 賞」 は、 僕はもち ろん、 日本人の騎手はまだ誰も勝ったこ とがありません。 このレースに勝つこと は、 夢といいますか、 大きな目標です。 初めて海外のレースに出場したのは 20 歳くらい。 「挑戦」 というよりも 「憧れ」 に 近 い 感 覚 で し た。 騎 手 で あ る 以 上、 海 外はめざす場所だと思います。 もうすぐ としては年齢がかなり上になりますが、 レースに勝つこと、 勝ちたいという気持 ちが希薄になることはありませんし、 や はり大好きな騎手という仕事ですから、 これからもずっと続けていきたいと考 えています。 52 歳になります。 アスリート
父 (武 邦 彦 さ ん) が競馬の騎手でした から、 生まれたときから競馬の世界にい る感覚でした。 自宅の周囲も競馬関係者 の方ばかりでしたし、 小学校に行っても、 競馬関係者の子どもばかりでした。 父が 「日本ダービー」 に勝ったときは、 まだ 3 えていませんが、 その頃から競走馬に乗 せてもらっていたようです。 まわりに競 走馬がたくさんいましたし、 競馬が大好 きでしたから、 自然と騎手に憧れました。 騎手になりたいという想いはだんだ んと強くなっていき、 小学 5 年生になる のを楽しみにしていました。 JRAの乗 馬スポーツ少年団に入ることができる からです。 小さい頃から馬には乗ってい ましたが、 しっかりとした乗馬は当時は で き ま せ ん で し た。 ですから はずっと乗馬ばかりでした。 日 騎手になってからの明確な目標は、 年生に 5 なったその週にすぐに入団し、 それから 4 歳か 歳くらいかな。 僕はよく覚
これからもずっと 大好きな騎手を続けたい。
現 在 の 夢 は た く さ ん あ り ま す。 ま ず、 これまでと同じように、 ずっと勝ち続け て い き た い と い う こ と。 もちろん日本 ダービーも毎年勝ちたいと思っていま すし、 勝つことが目標です。
この仕事は、 いつもケガが身近にある 仕事です。 その点には十分に気をつけて い ま す し、 こ れ か ら、 より注意しなけれ ばと思っています。 勝つことも夢ではあ るけれど、 何よりもずっと無事に騎手で あり続けるというのも、 夢のひとつかも しれませんね。
武 豊 さん プロフィール
いつも馬がいる環境で育ち、 日本ダービー勝利を夢見る。
本ダービーに勝つことでした。 騎手なら
海外のビッグレースに勝つことも夢
前人未到の記録を打ち立て続ける競馬界の第一人者。
これからも勝ち続けたい 日本ダービーや凱旋門賞に勝つのが目標 勝ちたい気持ちはいまも変わりません!
めての海外 G1ジョッキーとなる。 G1通算100勝以上、 JRA 通算4200勝など、
わたしと夢 わたしの夢
武 豊
さん
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