総合情報誌RinRin Vol.234[立夏] 2019年5月

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- 短歌
神奈 川県 本 多奈 保子さん 姉猫 の 『幸 』 と 『福 』 。 兄弟でい ろい ろ頑 張ってます。
現代歌人協会理事 梅内美華子 選
俳句
俳人協会 轡田幸子 選
三歳がママの手引いて降りて来る ヤッホーと言えばヤッホーと答える
しょうしょう
蕭蕭の冬の河原に鷺降りし
埼玉県
清水仲雄さん
岐阜県 武山武司 さん
登りを楽しんだようだ︒ 応じる声がかわいらしい︒
︻評︼ 掲 句は実 景のよ うに思います が ︑ 河 原に降 り 立つ
︻評︼ ﹁ヤッホー﹂ は山での呼び声︒ 三歳の子も大人と 一 緒に山
真っ白な鷺と美しい河原が想像されました︒
読 者 か ら の 投 稿 コ ー ナ ー
▶ 愛知県 我が家のアイドル﹃ミルク﹄です︒ 〜外に誰かいないかな?〜
山本憲昭 さん
※詳しくは P.22 を ご覧ください。
鴨の群れ数千キロの旅をして 狭い水辺に静かに降りる
熊本県
紐しかと締めて竹馬ゆづりけり
。 ちょこ」です シニア犬の「 百寿 (^ ‑^)/ ぱい、目指せ 毎日元 気いっ
琴美さん 広島県 田口
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My Sweet Family
心の詠み人
▶ 千葉県
羽地敏哉 さん
﹁犬と海﹂横顔がキュート!
21
▶
▶
▶ 広島県
茨城県
奥村雄治さん
上島敬次さん
﹁狭い水辺﹂ の対比に︑ 鳥の営みへの労りがにじむ︒
︻評︼ 手 作 り の 竹 馬 は と も す る と 結 び 目 が ゆ る んで 危 険 で
︻評︼ 渡り鳥の空の旅 を 思 う 作 者 ︒﹁ 数 千 キロ﹂ の長 距 離 と
す︒ それを誰の竹馬だと表現していなかったのが心地良く感
じました︒
沢庵もこれが最後と樽洗い 秋に ﹁またね﹂ と話しかけたり
北海道
雪囲い解かれて木々の深呼吸
富山県
各務哲美さん
と休み︒﹁またね﹂ にご苦労様の気持ちをこめる︒
松本恵智子さん
︻評︼ 冬の間に沢庵を食べ切った充実感︒ 次の秋まで樽もひ
︻評︼ 用意の時も終わりの時も大仕事︒ 人間も木々も安堵の深
呼吸をしている事でしょう︒ 作者のやさしさの響く作品です︒
田坂美樹さん
ヒョウモントカゲモドキの﹁おゆき﹂ちゃんです︒ こたつからこんにちは︒
先に逝きあなたの知らぬ曽孫もいて 詩道連れに八十路楽しむ
愛知県
解禁日夫の船出に手を合わす
広島県
前田正夫さん
加納金子さん
あるだろう︒ 曽孫と詩が作者の後半生を豊かにする︒
︻評︼ ご主 人 を 送 る 奥 様のお心 が 読 者にも良 く通じ心 を
︻評︼ 夫亡きあとに曽孫に恵まれた︒ 会わせたかった思いが
打たれました︒ 漁場に出かける人の描写とも考えました︒
川柳
川柳研究社顧問 西來みわ 選
菜の花を添えてサラダを春にする
広島県
いじめなどなかった頃の鬼ごっこ
福岡県
前田須美代さん
湯浅博明さん
︻評︼いかにも女性らしい川柳です︒ 春の食卓のサラ
︻評︼折しも 〝いじめ〟 がマスコミを賑わしています︒ 回想です︒
ダに︑ 菜の花が春をさりげなく告げています︒
〝いじめ〟 などなかった頃︑ 少年時代を過ごした作者の
日本です国語教えてから英語 人柄が決め手の契約を結ぶ
▶ 埼玉県
愛知県
石田忠雄さん
三技南 さん
窓ガラス越しの1枚︒ ウチのコゆきちゃんは外を眺めるのが日課です︒ 誰か来ないかなぁ︒
山梨県 加藤一郎 さん
︻ 評 ︼ 現 代 社 会への風 刺 ︑ ユーモア川 柳です︒ 日本語
生︑ 仕事の契約を成功させました︒
︻評︼詳細などいらない︑ そのままの作者の人柄が︑ 人
をまだ上 手に話せない子 供たちには︑ ま ず日 本 語 か
ら教えることが大切なのですね︒
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