総合情報誌RinRin Vol.257[夏号] 2025年8月

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- 創 業 210 年 を 超 える 藍 染 工 房
今 回 応 募いただいたのは ……
い とう あ
「 野 口 染 物 店」の 7 代 目野 口 和
彦さん。江戸時代の創業当時は
み
伊藤秋実 さん
武家の 裃 ( かみしも ) を手が け
ていたそうです。
(東 京都 府中北山郵便 局 )
私自身、ファッションがすごく好きなので、
染物の色合いや染め方によってどんな
ファッションに合うか、アクセントとして
どんな取り入れ方ができるかをファッショ
ンに深く携わっているマギーさんとお話し
しながら良い作品を作りたいです。
うに
のよ
ス
すね
レー
柄で
な
繊細
江 戸 時 代 から 伝 わる 伝 統 的 な
型 染 技 法 のひとつ 長 板中 形 の
技 法現場も見せてもらったふた
り。「 生 地 の 表と裏 でぴったり
そろえるのは 想 像もできないよ
うな技術ですね」
( マギーさん)。
藍 染 で は、蓼 藍( タデ アイ)と
呼 ば れる植 物の葉を乾 燥させ、
さらに発酵・熟 成させて堆 肥状
にした蒅(すくも)を染 料として
使 用。藍は 水に溶けないので、
発酵させて可溶化することで染
料として使 用できるようになる
そう。
あいぞめ
藍 染 と は?
植物染料「藍」を用いた藍染め液に布を
つけ空気にふれさせることで藍 色にな
る、自然の力を生かした染色技法。染め
ることで布がコーティングされるので強
度が増し、色あせたら染め直すことで長
く使用することができます。
P h oto:森 崎 一 寿 美 / Hair & Make up:宮 本由 梨 / 撮 影 協 力:野口染 物 店
りもしています。これまでは学校の課外
授業でうちわを作ったり、織物体験はし
たことがありますが、染物は初めてなの
で楽しみです」(伊藤さん)
一方、モデル・実業家として、一年の
半分は海外で過ごし、日本との行き来で、
多忙を極めるマギーさん。日本文化に興
味があり、この日をすごく楽しみにして
来られました。
「江戸時代から続く歴史のあるお店に来
させていただいて光栄です。そもそも藍
をどう染めるのか、何も知らないまま来
てしまいました。子どものころにカナダ
のサマースクールで染物体験はやったこ
とがあるのですが、染料を入れたバケツ
に Tシャツをつけるような遊びの延長
でしたので、実際に本格的な歴史の深い
場所でやらせていただけるのは本当に貴
重な体験ですよね」(マギーさん)
ついに念願のマギーさんと対面した伊
藤さんに今の気持ちを尋ねました。
「マギーさんが来られたとき、スタイル
がよくて、洋服の組み合わせも格好良く
てドキドキしました。今日は染め方や色
の濃淡を組み合わせることができると聞
いたので楽しくお話ししながら作りたい
で す。 私 自 身、 器 用 な 方 で は な い の で、
アドバイスをいただきたいです」とワク
ワクする気持ちがあふれる伊藤さん。
いったいどんな藍染に仕上がるのか楽
しみです。
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